● | ---岡コの日々--- |
コーラス部として、高校生としての日常をありのまま紹介します。岡コを支援していただいている方々に部員の等身大の姿をお伝えするとともに、入部希望者の参考になればうれしいです。
日々の練習
岡コのモットーといえば「響け 心のハーモニー」である。響かせるのは歌でも声でもなく『心』のハーモニーである。
また部内でよく「『歌(うた)う』とは『訴(うった)う』ことである」という言葉も言われる。
歌うことで聴衆の感覚や心に、歌詞や曲、自分自身の感情を伝える―そんな歌を目指している。
岡コの練習は、授業が6限の日(月・木・金)は15:45から、7限の日(火・水)は16:45から始まる。
場所は、校舎南館の3階、音楽室(正式には「音楽教室」らしい)。全体での発声練習後、各パートに分かれてその日指示された曲を、
パートリーダーを中心に練習する。その後の合わせで曲全体を整え、夏は18:00、冬は17:30に正式な練習は終了する。
ただその後も30分ほどは部長に追い出されるまで自主練を続けるのが常である(^_^;)。これらの練習時間は、他校と比べるとかなり短いだろう。
そのため岡コ部員は声が育ちにくく、朝と昼の自由時間を音楽室で過ごし、練習の不足分に充てる人が多い。ただしあくまでも「自主的」に、である。
部内の行事
岡コは日々の練習の中でも、様々な行事を催している。新入部員歓迎「バーベキュー大会」、
節分の「豆まき」、毎月恒例「バースデー」などなど、
100人を超える部員がそれぞれの個性を発揮できる機会がいくつもあるのだ。
その他の例は「岡コの一年」を参照していただきたい。
ここではアンサンブルコンテストと予餞会のミュージカルを取り上げる。
アンサンブルコンテスト
年に2回、7月の末と12月のクリスマス会にヴォーカルアンサンブルコンテストが行われる。
ヴォーカルアンサンブルとは、おおよそ10人程度の小人数編成によるアカペラ演奏のこと。
くじで決まった1・2年生混合のオフィシャルグループと、3年生も含め自由参加のアン・オフィシャルグループとがあり、
個性豊かな演奏が繰り広げられる。審査員は惠子先生の他2、3人。優秀なグループには豪華商品がある。
このコンテストの主な目的は、小人数で行うことにより他パートの音を身近に聴き「ハモる技術」を向上させ、且つ部員間の繋がりを深めること。
殊に経験豊富な3年生グループは、プロの域ではないかと思わせるものもある。
ちなみに7月は岡混との合同、12月は岡コのみでの開催である。
予餞会ミュージカル
1月。3年生は部活での戦いを終え、各自の闘いの真っ最中だが、冬休みが明けると1、2年生でもまた別の闘いが始まる。
2月に岡崎高校で催される予餞会(=3年生を送る会)で毎年コーラス部はミュージカルを披露する。その準備を進めていくのだ。
脚本、音楽、ダンス、衣装、大・小道具、照明、一切を1・2年部員の総力を結集して作り上げる。ミュージカルの内容は絶対に3年生には秘密。
奥の院の日記にも載せられない。ここ数年、質が上がり続けており、「昨年を超えるものを!」と切に思う1・2年生は必死だ。
衣装や道具類も丹精込めて作られるが、部内でも特に音楽性の高い人が集まった「音楽係」の仕事ぶりは感嘆ものである。
ミュージカルの本質である音楽を司る彼らは、楽譜を短く限られた時間内に、インパクトのあるものを一から書き上げなければならない。
中には連日3時間睡眠という人も。そしてできあがった音楽に振り付けをする「ダンス係」の仕事ぶりも天晴れと言うほかないであろう。
1、2年生の部員全員が演技でも歌でも裏方の仕事でも活躍する。一般に公開できないのが残念だが、とにかく、
シーズンオフのコーラス部の一大イベントであり、本番を終えた後の充実感は語りつくせない。
岡崎高校コーラス部の一員として
日々の授業の予習やテストの課題に追われていると、「勉強と部活の両立」というテーマが非常に大きなものに感じられる。
コーラスを精一杯楽しみたい、けれども志望通りの大学にも進みたい。
その他にもクラス活動や長年続けている趣味などやりたいことがたくさんあり、1日が24時間では足りないような人は多い。
部活を続けるというのは、確かにつらいことも多い。だがそれ以上に、コーラス部で学べるものは非常に大きなものである。
そのことは歴代の先輩方の積み上げてきたもの、100名を超える部員そして先生と日々の練習や大会などで共に歌い感動を分かち合うこと、
それらの中に見えてくるのではないだろうか。